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水圏生態学研究室とは ―動物生態学を究める―

私たちの研究室では、主に海洋生物や淡水生物の生活史、行動、進化、種間関係、保全に関して、野外研究と室内実験の両方から生態学的な研究を行っています。 主なフィールドは、岩礁海岸、河川や水田です。 近畿圏を中心に、様々な場所に実際に赴き、研究対象である生物を直接観察することも多いです。
また、奈良ならではともいえる、奈良公園でのシカの研究例もあります。

研究活動、卒業研究、大学院への進学などに関してご関心のある方は、お気軽にご連絡下さい!

ニュース

2024.10.21

ドクター修了生の梶本さんの論文が Comparative Biochemistry and Physiology - Part D: Genomics and Proteomics に掲載されました。

Kajimoto, A., Toyota, K., Ohira, T., Yusa, Y., 2024. Transcriptomic analysis of sexually dimorphic cypris larvae of the rhizocephalan barnacle Peltogasterella gracilis. Comparative Biochemistry and Physiology Part D: Genomics and Proteomics, 52.

卵の段階から明確な性的二型を示す寄生性フジツボ類であるフサフクロムシにおいて,トランスクリプトーム解析によって雌雄の幼生における遺伝子発現を調べ,雌雄の幼生間で発現が異なる遺伝子を複数見いだしました。例えば,雄ではクチクラの形成に関連する遺伝子群の発現が高く,これらが 雄幼生間の雌をめぐる競争に関与していることが示唆されました。

https://doi.org/10.1016/j.cbd.2024.101342 https://authors.elsevier.com/c/1jzHP,dg1asf4G

(2024年12月10日まで上記URLより無料ダウンロード可です)

2024.04.19

ドクター3年のHendry Wijayantiさんの論文がCrustacean Researchに掲載されました。

Wijayanti, H., Yonezawa, T., Wada, K., Kitazume, M., Yusa, Y., 2024. New host crab Macrophthalmus (Macrophthalmus) convexus Stimpson, 1858 of the endangered pedunculate barnacle Octolasmis unguisiformis Kobayashi & Kato, 2003 (Lepadomorpha: Poecilasmatidae) in Amami Oshima Island, Japan. Crustacean Research, 53, 45-52.

琉球諸島に生息するカニ Macrophthalmus (Macrophthalmus) milloti のみに付着する稀な外部共生性のフジツボであるOctolasmis unguisiformiss に関する論文です。2020年6月に、奄美大島の喜瀬湾において、雌の M. (M.) convexus に付着している2体の雌雄同体と1体の矮雄が確認されました。このフジツボと新たなカニ宿主との共生関係を解明する研究がまとめられています。

https://doi.org/10.18353/crustacea.53.0_45

2024.03.16

ドクター2年の上原さんが、第71回日本生態学会大会において、最優秀ポスター賞といいね賞を受賞しました。

発表題目は以下の通りです。

「学習の連鎖が引き起こす水田生態系における間接効果」


2024.02.23

ドクター2年の上原さんの論文がJournal of Ethologyに掲載されました。

Uehara, H., Yoshimura, M., Yusa, Y., 2024. Dropping of apple snails (Pomacea canaliculata) by carrion crows (Corvus corone). Journal of Ethology, 42, 107-114.

ハシボソガラスによるスクミリンゴガイの貝落とし行動に関する論文です。カラスは、スクミリンゴガイを落とす高さを落下地点の基盤の硬さに応じて適応的に調節していることが分かりました。

https://doi.org/10.1007/s10164-024-00808-6

2023.08.10

クラウドファンディングのお知らせ

現在、当研究室も関与しているウミウシの研究においてクラウドファンディングを実施中です。

動物なのに光合成をするウミウシの秘密を解明するべく、独自の機器開発に向けた費用を募っています。

ご興味のある方は、以下サイトをご覧ください。

https://readyfor.jp/projects/slugGX

※寄付募集は8月31日(木)午後11時となっております。


2023.07.19

ドクター3年の三藤さんとドクター2年の上原さんが東アジア生態学連合(EAFES)大会でポスター賞を受賞しました。

発表課題は以下の通りです。

三藤さん「Role of “stolen chloroplasts” in the large-scale regeneration of sacoglossan sea slugs」

上原さん「Indirect effects of carrion crows on rice through behavioural changes of apple snails」


2023.05.16

ドクター2年の上原さんの論文がPLOS ONEに掲載されました。

Uehara, H., Nishiyama, W., Tatsuzawa, S., Wada K., Ida, T.Y., Yusa, Y. (2023) Impacts of the novel coronavirus SARS-CoV-2 on wildlife behaviour via human activities. PLOS ONE 18(5): e0285893.

365体育投注の蔓延により奈良公園の観光客が減少したことが、野?動物であるニホンジカの土地利用だけでなく、ヒトとシカが長きに渡って発展させてきたと考えられている「ヒトに対するお辞儀のような行動」にも影響を及ぼしていたことを明らかにした論文です。大学からプレスリリースも行いました。

https://doi.org/10.1371/journal.pone.0285893

2023.04.21

ドクター2年の上原さんが2022年度笹川科学研究奨励賞を受賞しました。

研究を完了した333名の助成対象者のうち、16名の受賞者の一人に選ばれました。

発表課題は以下の通りです。

「学習の連鎖が引き起こす水田生態系における間接効果の評価」


更新情報

24/10/ 研究室メンバーのページを2024年度版に変更しました。
23/05/ 研究室メンバーのページを2023年度版に変更しました。
22/05/ 研究室メンバーのページを2022度版に変更しました。
21/05/ 研究室メンバーのページを2021年度版に変更しました。
20/06/ 研究室メンバーのページを2020年度版に変更しました。
19/05/ 研究室メンバーのページを2019年度版に変更しました。
18/05/ 研究室メンバーのページを2018年度版に変更しました。
17/09/ 研究室メンバーのページを2017年度版に変更しました。
16/07/ 研究室メンバーのページを2016年度版に変更しました。
15/05/ 研究室メンバーのページを2015年度版に変更しました。
14/09/ 集団生物学ホームページオープン

連絡先

水圏生態学研究室へはこちらからご連絡ください。

*ご連絡の際は,メールアドレスの@を全角から半角に直してください。

■遊佐陽一:yusa@cc.nara-wu.ac.jp